そんな日もある

自宅サーバー故障後G-Suiteに乗り換えて、のんびり更新中

Raspberry Pi 4 Model BのOSをTrixie(Debian 13)に変更したよ

2026年5月31日  2026年6月1日 

 元々、Raspberry Pi OS Bullseyeで動かしていましたが、今年の8月にEOSLを迎える為、Debian 13ベースのTrixieに移行することにしました。

そこでネックになったのが、以前記事にもしたSunFounder Pironmanケースです。
ステータスを表示するOLEDディスプレイや、LEDライティングやRGBファンの制御を担っています。
残念ながら開発は止まっていてBullseyeでしか動きません。

そこで、Claudeに助言を得ながらテストを繰り返して無事にTrixie対応が出来ました。
手順書もClaudeに作ってもらったので、同じような状況の方はご参考まで!

余談ですが、OLEDディスプレイは寿命で映らなくなったので、SunFounderから取り寄せました。
青文字のOLEDでしたが、白文字OLEDになっていました。これはこれで、かっこいいw




Pironman インストール手順書

Raspberry Pi OS Trixie (Debian 13 / kernel 6.12) 対応版

20265月作成

 

 

項目

内容

対象ハードウェア

Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.5

OS

Raspberry Pi OS Trixie (Debian 13)

カーネル

6.12.75+rpt-rpi-v8

pironmanバージョン

2.2.9

RGBピン

GPIO12 (PWM) ※SPI不可

 

 

⚠ Trixie (kernel 6.12) ではSPI (GPIO10) 経由のrpi-ws281xが動作しません。GPIO12 (PWM) を使用してください。


 

1. 前提条件

インストール前に以下を確認してください。

 

確認項目

内容

OS

Raspberry Pi OS Trixie (Debian 13)

インターネット接続

必須

I2C

有効化済み

SPI

有効化済み (dtparam=spi=on)

overlayroot

無効化済み (cmdline.txtから削除)

 

⚠ Raspberry Pi Imagerで書き込んだ場合、cmdline.txt overlayroot=tmpfs が含まれていることがあります。事前に削除してください。

 

sudo nano /boot/firmware/cmdline.txt

  → overlayroot=tmpfs を削除して保存後、再起動

 

2. リポジトリの取得

cd ~

git clone https://github.com/sunfounder/pironman.git

cd pironman

 

3. 依存パッケージのインストール

3-1. aptパッケージ

⚠ libtiff5-dev Trixie に存在しません。libtiff-dev を使用します。

⚠ python3-rpi.gpio は非推奨です。python3-lgpio を使用します。

 

sudo apt update -y

sudo apt install -y \

  net-tools python3-smbus i2c-tools \

  libtiff-dev libopenjp2-7-dev zlib1g-dev \

  libfreetype6-dev libpng-dev libxcb1-dev \

  build-essential python3-lgpio python3-dev python3-venv

 

3-2. pipパッケージ

sudo pip3 install psutil pillow --no-cache-dir --break-system-packages

sudo pip3 install rpi-ws281x --break-system-packages

 

4. /boot/firmware/config.txt の設定

以下の内容を確認・追記してください。

sudo nano /boot/firmware/config.txt

 

【追加・確認する設定】

dtparam=i2c_arm=on

dtparam=spi=on

dtparam=audio=off          # PWM RGB使用時はoffが必要

dtoverlay=gpio-poweroff,gpio_pin=26,active_low=0

dtoverlay=gpio-ir,gpio_pin=13

 

[all]セクションの整理】

[all] セクションが複数に分かれている場合は以下のようにまとめてください。

[cm4]

otg_mode=1

 

[cm5]

dtoverlay=dwc2,dr_mode=host

 

[all]

enable_uart=1

dtoverlay=gpio-poweroff,gpio_pin=26,active_low=0

dtoverlay=gpio-ir,gpio_pin=13

 

⚠ core_freq=500 / core_freq_min=500 SPI用の設定です。PWMを使う場合は不要なので追加しないでください。

 

5. pironman のインストール

cd ~/pironman

sudo python3 install.py --skip-config-txt

 

⚠ --skip-config-txt を付けることで config.txt の上書きを防ぎます(手順4で設定済みのため)。

 

6. 設定ファイルのパス修正

pironman の各スクリプトは /opt/pironman/config.txt をハードコードで参照しています。実際の設定ファイルは ~/.config/pironman/config.txt にあるため、シンボリックリンクを作成します。

 

sudo ln -sf ~/.config/pironman/config.txt /opt/pironman/config.txt

 

リンクの確認:

ls -la /opt/pironman/config.txt

  → /opt/pironman/config.txt -> /home/〇〇/.config/pironman/config.txt と表示されればOK

 

7. /usr/local/bin/pironman の修正

シェルスクリプトの設定ファイルパスもハードコードされているため、修正版に差し替えます。

sudo cp pironman_fix/pironman /usr/local/bin/pironman

sudo chmod +x /usr/local/bin/pironman

 

修正内容の要点:

• SUDO_USER からログインユーザーのホームディレクトリを取得

• ~/.config/pironman/config.txt を優先参照

• /opt/pironman/config.txt にフォールバック

 

8. systemd サービスファイルの修正

デフォルトのサービスファイルには2つの問題があります。

• After= 行にインラインコメントが混入している(systemd は不可)

• HOME 環境変数が未設定のため設定ファイルを見つけられない

 

sudo nano /usr/lib/systemd/system/pironman.service

 

以下の内容に書き換えてください:

[Unit]

Description=pironman service

After=multi-user.target

 

[Service]

Type=forking

Environment=HOME=/home/〇〇

WorkingDirectory=/opt/pironman

ExecStart=/usr/local/bin/pironman start

PrivateTmp=false

 

[Install]

WantedBy=multi-user.target

 

〇〇の部分は実際のユーザー名に変更してください。

 

sudo systemctl daemon-reload

sudo systemctl enable pironman.service

sudo systemctl start pironman.service

 

9. RGB ピンの設定(重要)

 

ピン

説明

Trixieでの動作

GPIO10 (SPI)

デフォルト設定

動作しない (kernel 6.12)

GPIO12 (PWM)

変更後の設定

正常動作

GPIO21 (PCM)

代替ピン

未確認

 

以下のコマンドでPWMに切り替えてください:

sudo pironman -rp pwm

 

このコマンドは config.txt dtparam=audio を自動で off に設定します。再起動が必要です。

sudo reboot

 

10. 動作確認

# サービス状態の確認

sudo systemctl status pironman.service

 

# 設定の確認

sudo pironman -c

 

# 画面常時点灯テスト

sudo pironman -al on

 

以下がすべて動作していれば完了です。

機能

確認方法

OLEDディスプレイ

IPアドレス・CPU温度が表示される

ファン

CPU温度50℃以上で回転する

基板上RGB LED

息をするように点滅する

テープLED

息をするように点滅する

電源ボタン

長押しでシャットダウン

 

11. トラブルシューティング

症状

原因

対処

設定が反映されない

シンボリックリンク未作成

手順6を再実行

サービスが起動しない

HOME未設定 or コメント混入

手順8のサービスファイルを確認

テープLEDが点灯しない

SPI(pin10)使用中

手順9PWM(pin12)に変更

psutil エラー

pipパッケージ未インストール

手順3-2を再実行

rgb_strip init failed

rpi-ws281x 引数エラー

pip3rpi-ws281xを再インストール

overlayroot で書込み不可

cmdline.txtoverlayroot=tmpfs

手順1参照・削除して再起動

 


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