Raspberry Pi Zero Wで懐かしのゲー〇ボーイもどきを作るよ!

RETROFLAGで発売されたGPi CASEをAmazon.comで購入しました。
Amazonでこれを買えば、一通り必要な物がセットで揃いますので初めての方はどうぞ。
大体9千円くらいあれば、作れます。

今回、RetroPieを設定する上で用意したもの。

  1. 圧縮ファイル解凍ソフト7-Zip
    https://www.7-zip.org/
  2. RetoroPieインストールイメージファイル
    Raspberry Pi 0/1を選びます。
    https://retropie.org.uk/download/
  3. Win32DiskImager
    こいつで2.のイメージをSDカードに書き込みます。https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/
  4. GPiディスプレイパッチファイル
    HDMI出力をGPIO経由に変更するパッチですね
    http://download.retroflag.com/
  5. SSH対応ターミナルソフト
    キーボードを用意するのが面倒なので、SSHで接続して設定します。
    TeraTermが一番無難。
    https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/downloads/71520/teraterm-4.104.exe/


某ハンディゲーム機筐体に凄くそっくりで、非常に完成度高いです。

パッケージを開けて一通り同梱品を並べました。

まずはパソコンにSDカードを指して、準備をします。

7-Zipでダウンロードしたretropie-4.4-rpi1_zero.img.gzを解凍しておきます。

続けてWin32DiskImagerを起動します。
「Image File」記入欄右側のフォルダーアイコンをクリック → retropie-4.4-rpi1_zero.img を選択。
「Device」は、microSDカードのドライブを選択。
「Hash」「Read only・・・」「Progress」は、そのまま。
選択が済みましたら「Write」→「OK」を押下するとSDカードに書き込みが始まります。

書き込みが終了するとWindowsで読み込めないパーティションがある為、「 フォーマットする必要があります・・・云々 」ウインドが出ますので、間違ってもフォーマットせず閉じます。

エクスプローラーでmicroSDカードの「boot」フォルダを開き、ダウンロードしたGPi_Case_patchを解凍して、 GPi_Case_patchフォルダー丸ごとコピーします。

microSDカードに入れたGPi_Case_patchフォルダーに入り、 install_patch.batをクリックするとコマンドプロンプトが起動しますので、終わったら何かキーを押してください。

今回はRaspberr Pi Zero Wに繋げるキーボードが無いので、事前にWi-Fi設定ファイルを作っておきます。
メモ帳で以下のテキストをコピーして、ファイル名は「wpa_supplicant.conf」で保存してください。

ちなみにSSIDのhogehogeとパスワードのaaaaは、ご自身のWi-Fi接続情報を入力して設定してくださいね。

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
# RETROPIE CONFIG START
network={
ssid="hogehoge"
psk="aaaa"
}
# RETROPIE CONFIG END

保存したwpa_supplicant.confファイルは、SDカードの「boot」フォルダに入れておいて下さい。

これで事前準備は完了です!

早速組み立て、Raspberry Pi Zero Wをゲームカセットに見立てたケースに取り付けて、
ポゴピンの付いた基盤とUSBを接続します。

ねじ止めして閉じるだけで、めっちゃ簡単です。
GPIOはポゴピンで繋がるので、はんだ付けも不要だし楽です。
接触不良になりがちな部分なので、ネジは対角線上にしっかり締めましょう。
映像や音声不良、操作ができない場合は、ポゴピンの接触不良が原因です。

蓋を閉めてねじ止めすればOKです。
しかし、Raspberry Pi Zero Wをゲームカセットにして差し込む発想がとても良いですねw
思わず端子部分にフーっと息を吹きかけたくなっちゃう。。。。

事前準備したSDカードを差し込んで、電源投入!!
ズラズラと起動シーケンスが流れるように表示され、起動処理が進みます。

初回起動時は、キーアサイン設定画面となります。
表示されたキーを押せば次に進みます。
GPi CASEに無いキーはAボタン長押しでスキップ可能です。

各メニューからAボタンで入り、十字キー上下で項目を選び、十字キー左右で < select > または < OK > を選択しBボタンで入ります。

十字の左右キーで「RETRO PiE」に合わせ、Aボタンを押下し、十字の上下キーで上から6番目の「RASPAI CONFIG」を選んでAボタンを押下します。

まずはタイムゾーン設定「4 LocalisatioSetup language」→「12.Change TimeSetup timezone」→「Asia」→「Tokyo」→「OK」で設定。
次にWi-Fiの国設定「4 LocalisatioSetup language」→「14 Change Wi-Set the legal」→「JP Japan」→「OK」で設定。
今度はSSHの設定をします。
「5 Interfacing Configure console」→「P2 SSH」→「Yes」
「server is enabled」の表示が出れば→[ OK ]

それとSDカードの未使用領域がありますので、使用できるように設定します。
「7 Advanced OpConfigure adv」→「A1 Expand Filensures that」→「OK」

これで設定は完了です。

「finish」→「Yes」でRASPI CONFIGから抜けます。

ゲームソフトなどをsambaを用いてフォルダ共有し、PCからファイル交換できるよう設定します。
下から5番目の「RETROPIE SETUP」でAボタンを押下し、「C Configuration / tools」→「829 samba - configure Samba RO」→「1 Install retroPie samba shares」→「OK」→「Cansel」→「Back」→「Exit」

PCから共有フォルダにアクセスするためにはIPアドレスを調べます。
下から3番目の「SHOW IP」→「Your IP is: 192.168.X.X」をメモっておきます。

今度はPCから設定します。

用意したTeraTermを起動し、先ほどメモしたIPアドレスをホスト欄に入れます。
サービスは「SSH」を選びます。
OKボタンを押下すればRaspberry Pi Zero Wに接続します。

セキュリティ警告が出たら、「続行」ボタンを押下します。

SSH認証画面が出ましたら、ユーザー名に「pi」を入力し、パスフレーズに「raspberry」を入力して「OK」ボタンを押下します。

接続に成功すれば、以下の画面が表示され接続が完了します。

接続されたらroot権限のパスワードを設定しておきましょう。
TeraTermに「sudo passwd root」と入力して、エンターキーを押下します。
パスワードを聞かれますので、2回同じものを入力します。
ついでに、標準ユーザーの「pi」もパスワードを変えておきましょう。
「sudo passwd pi」で、同じように設定してください。

それと、ゲームROMの一覧が日本語対応ではないのでフォントをインストールしておきます。
TeraTermに「su」と入力し、エンターを押下するとパスワードを聞かれますので、先ほど設定したrootのパスワードを入力します。そしてTeraTermに「apt-get install fonts-droid-fallback」と入力し、エンターキーを押下すれば日本語フォントファイルがインストールされます。

最後に以下の文字をコピペしてTeraTermに貼り付け、エンターキーを押下します。

wget -O - "https://raw.githubusercontent.com/RetroFlag/retroflag-picase/master/install_gpi.sh" | sudo bash

GPi CASE上部にある電源スイッチで電源OFFする際に、SDカードのOSイメージが破損しないよう安全にシャットダウンするスクリプトがインストールされます。
インストールが完了すると、自動的に再起動します。

後で電池BOX名にあるスイッチをONにしましょう。
ONにすると、インストールしたスクリプトで安全に電源断処理が行われます。

Raspberry Pi Zero Wは、いきなり電源を切るとOSイメージが破損して起動しなくなるのです。


ファミコンと、スーパーファミコンの動作チェック

ついでにメガドラと、PC-Engineも動作チェック

ゲームボーイアドバンスと、初代プレイステーションも動く

ゲーム機じゃないけど、名機MSXとPC88のゲームまで!!



無事に動きましたね!
他にも沢山のゲーム機が使えますし、液晶画面も鮮やかだし、操作性も良いです。
ただ、画面が小さいのでゲームソフトリスト一覧は文字が小さすぎて厳しいですw

さすがに初代プレステは、処理が重すぎて音飛びもあって無理っぽいですが、これでファミコンやスーファミ、メガドラなど懐かしいゲームで遊べます。MSXも動くので、楽しいです。